前後デイトナサスペンション導入レビュー【マジェスティS】

■ フロント:デイトナ コンフォートスプリングへ交換

フロントフォークオイルの交換に挑戦してみたところ、思ったより簡単にスプリングの交換もできることが判明。
そこで試しにデイトナのコンフォートスプリングを入れてみました。

取り外したフロントフォーク
取り外したフロントフォーク

交換後は、細かい振動をしっかり吸収してくれるようになり、段差の突き上げ感が大幅に軽減。
また、乗っただけで少し沈むようになったため、フロント交換だけで足つき性が向上しました。

左がデイトナコンフォートスプリング
右がノーマルスプリング

● ダストシールとオイルシールも交換

マジェスティSのフロントフォークのオイルシールとダストシール
せっかく分解したので、ダストシールとオイルシールの交換も実施。

ダストシール:4P9-F3191-00
オイルシール:4C6-F3145-00

長年の劣化が進んでひび割れしていたため、新品に入れ替えることでオイル漏れ予防と摺動抵抗の軽減が期待できます。
シール類を外すときにカバーを痛めてしまったのでこちらも新品に交換。
カバーの部品番号:4P9-F331G-00

やっぱり適切な工具(ダストシールリムーバー)を使用したほうが良いと思いました。

交換後きれいに仕上がりました。

● フォークオイルの粘度も変更してみた

ついでに、フォークオイルの粘度も変更してみました。
ノーマルは「10番」ですが、試しに5番オイルを入れてみたところ――

結果は、まるでダンパーが抜けたような感触になり、路面をつかんでいる感じがまったくなくなるという残念な結果に。

また、ガタガタのアスファルトの上ではフォークがよく動いているように感じたものの、
スプリングの反発がすぐに返ってくるような落ち着かない挙動で、全体的に不快な乗り味になってしまいました。

さらに、コーナーリングが非常に不安定で怖くブレーキ時には前に沈み込みすぎて乗りにくい状態に。

最終的には10番オイルに戻して安定
やはり、純正の粘度設定はよく考えられていると実感しました。


■ リヤ:デイトナ コンフォートリヤショックへ交換

ただし、フロントだけ柔らかくしたことで前後バランスが悪化
そこで同じくデイトナ製のコンフォートリヤショックも導入しました。

このリヤショックはノーマルより1cm長い設計で、取り付け直後は約3~4cmほど車高が上昇
結果、フロントが沈み気味・リヤが高い前傾姿勢になり、違和感がありました。

デイトナコンフォートリヤショックとマジェスティSのノーマルリヤショック

■ 調整と最終バランス

リヤショックのプリロードを最大まで緩めたところ、姿勢バランスが改善。
結果的に、プラス1cmのリヤショックは車高を上げるというよりも、サグ量をしっかり取る形になりました。

最終的に前後ともノーマルよりやや低くなり、足つき性もアップ。
街乗りでの快適感が増し、非常に扱いやすいバイクになりました。

購入時は標準スプリングセット長185mmに設定されている
最大まで緩めると190mmになる

■ 乗り味の変化

  • 振動吸収性が良くなり、路面の情報が伝わりにくくなった
     → 最初はやや怖かったものの、慣れると快適そのもの。
  • 街乗りでは非常に乗りやすいが、
     コーナーリング時の踏ん張りはノーマルより少し弱めで、あまり攻めた走りには向かない印象。

■ まとめ

  • フロント:デイトナ コンフォートスプリング → 足つき・快適性向上
  • リヤ:デイトナ コンフォートショック → プリロード調整でバランス改善・乗り心地向上
  • 街乗りメインで快適さを求める人にはおすすめ
  • スポーツ走行メインの人はノーマル or ハード系が良いかも

🏁 総評:街乗り快適仕様としては最高の組み合わせ!
デイトナのコンフォートシリーズは、マジェスティSを“まったり快適仕様”にしたい人にピッタリです。