【マジェスティS】4度目の挑戦でアクセルワイヤー注油に成功!気密性が高すぎて注油できない原因と対策

⚙️ マジェスティSのアクセルが重い

ずっと前からマジェスティSのアクセル操作が少し重く感じていて、
何度かワイヤー注油に挑戦していたのですがうまくいきませんでした。

📎 前回の記事: マジェスティS アクセルワイヤー注油に挑戦!

🎉4度目の挑戦でアクセルワイヤー注油に成功!

これまで何度やってもグリスが入っていかず、何が悪いのか分からなかったのですが、ようやく原因を突き止めて無事成功しました!

🧩新品のアクセルワイヤーを購入して観察してみた

最初はもう諦めて、新品のアクセルワイヤーに交換しようとネットで購入していました。ところが、届いた新品をじっくり観察してみたことで、交換せずに注油できる方法を発見したのです。

📦純正アクセルワイヤーの品番: 2LD-F6301-12

🧱注油がうまくいかない原因はアクセルワイヤーの気密性の高さ

マジェスティSのアクセルワイヤーは、ゴミが入らないようにワイヤーの両端ともにゴムパッキンのようなシールがあり、非常に気密性が高くできています。

アクセルワイヤーのハンドル側は、写真のようにゴムシールを簡単に外すことが出来るのですが…

スロットルボディ側のゴムシールは接着されているようで取り外せません。

この高い気密性のせいで、ワイヤーインジェクターを使ってもグリスが反対側まで押し出せなかったようです。

🪡針で空気の通り道を作ってみた

SIMカードを抜くときに使うピンを、ゴムシールに軽く刺して空気の通り道を確保。

ハンドル側にワイヤーインジェクターをセットして注油してみると…

なんと!ワイヤーの反対側からグリスが出てきました!

コツは一気に吹き込まず、「シュッ…シュッ…」と少しずつ送り込むこと。
これで反対側まで行き渡りました。

🧪実車でも同じ方法を試したが圧力不足…

同じ方法で実車でも試してみました。
最初は空気の抜ける音がして手応えがあったものの、途中からスプレーの圧力だけでは足りず、反対側まで届きませんでした。

🚀 強力なワイヤーインジェクター「ケーブルルーバーV3」を導入!

そこで色々調べて結構高価ではありますが、「ケーブルルーバーV3」という強力なワイヤーインジェクターを購入。

しっかり密閉出来てスプレーの噴射圧に頼らないで圧入できるものです。

アクセルワイヤーのハンドル側の先端は頭が大きくて入らなかったので、スロットルボディー側の先端に「ケーブルルーバーV3」をセットして注油したところ…

見事!反対側からグリスが出てきました!

🧰ケーブルルーバーV3の使い方とコツ

ゴムシールにSIMを抜くピンを挿している状態では、「ケーブルルーバーV3」がセット出来なかったので代わりに針を使用しました。このときゴムシールやワイヤーに傷をつけないように気を付ける必要があります。

ます「ケーブルルーバーV3」の「ボディA」をワイヤーに通します。

次に黒いゴムパッキンを付けます。

その上から「ケーブルルーバーV3」の「ボディB」をかぶせて…

密閉されるまで締めこみます。

注油口にグリススプレーのノズルを差し込み、注油開始。

「ケーブルルーバーV3」のすごいところは、スプレー圧だけで入らないときに、アルミ筒部分を押し込むことで手動で強力にグリスを圧入できる点です。

✅アクセルの動きが改善!…しかし注意点も

結果、アクセルの動きは見違えるほどスムーズになり、新車のようなフィーリングが復活しました。

ただし後から分かったことですが、
マジェスティSのアクセルワイヤーは「テフロン(ナイロン)ライナー付きの低摩擦タイプ」で、内部に潤滑樹脂がコーティングされており、基本的に注油不要タイプとのこと。
サービスマニュアルにも「ワイヤー内への注油は不要」と記載がありました💦

どうりで注油が難しかったわけですね…。

今回成功したとはいえ、本来は端から端までグリス注油は推奨されません。グリスが樹脂ライナーを劣化・膨張させて動きが重くなることがあるそうです。

💡まとめ:注油できても基本は交換推奨

  • マジェスティSのアクセルワイヤーは高気密で注油が難しい
  • ワイヤーのゴムシールに空気が通る隙間を確保すれば一応注油は出来る
  • ワイヤー内部はテフロンコーティング済みで基本注油不要
  • 今回は空気が通る隙間確保とケーブルルーバーV3で成功したが、作業は自己責任
  • 将来的には、動きが渋くなったら新品ワイヤー交換を検討するのが安全