今回、自作パソコンの組み立ての依頼があり、「とにかく動作の早いパソコンがほしい」という注文だったので、最速CPU Intel Core i9 9900KSを搭載した自作パソコンを組み立てました。
- 1 今回組み立てた自作パソコンの構成。
- 2 クーラーマスターのPCケース MasterBox MB600L 。
- 3 最速CPU Intel Core i9 9900KSの箱。
- 4 ASUSのマザーボード Prime Z390-AへCPUの取り付け。
- 5 メインメモリーの取り付け。
- 6 CPUクーラー 虎徹 Kotetsu Mark II の取り付け。
- 7 M.2ソケットのSSDの取り付け。
- 8 PCケースの準備とCorsairの電源ユニットCX450Mの紹介。
- 9 マザーボードをPCケースへ取り付けたら配線をつないでいきます。
- 10 電源を入れるとマザーボードのLEDが光って、虹色に変色します。
- 11 起動画面。
今回組み立てた自作パソコンの構成。
主な用途は、
- 写真が趣味なので撮った写真をパソコンに保存していきたい。
- 動画編集もするため、ある程度記憶容量が必要。
- ブルーレイはいらないがDVDは焼ける必要がある。
- 音楽を聴くので良いサウンドカードを付けてみたい。
- ゲームはしない。
ということだったので、下記の構成にしました。
構成
CPU | Intel Core i9 9900KS |
マザーボード | ASUS PRIME Z390-A |
CPUクーラー | サイズ 虎徹 Kotetsu Mark II |
電源ユニット | Corsair CX450M |
メモリ | CMK16GX4M2A2666C16 DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組 |
SSD | crucial 1TB SSD P1 CT1000P1SSD8JP |
HDD | 4TB SATA600 5400 WESTERN DIGITAL WD40PURZ |
光学ドライブ | ASUS DRW-24D5MT [ブラック] |
PCケース | MasterBox MB600L |
良いサウンドカードを付けてみたいということでしたが、最近のマザーボードには高品質で高機能なサウンドカードがオンボードされており、ハイレゾ音源に対応してますし、イコライザーや音場効果の機能もあります。更にはマルチチャンネルサラウンドにも対応できるので、オンボードを使ってもらってみてからサウンドカードを付けるか判断してもらうことにしました。
また、ゲームはしないということなので、グラフィックカードは付けませんでした。
クーラーマスターのPCケース MasterBox MB600L 。
PCケースはこんな外観です。
フロントにUSB3.0の端子が2つと電源ボタン、リセットボタン、オーディオジャックが付いています。
ケースの底はホコリを吸い上げないように、メッシュ状のフィルタが付いていました。
最速CPU Intel Core i9 9900KSの箱。
次にCPUですが専用の大きなダンボールに入っていました。
箱を開けると、あの十二面体らしきものが頭を出しています。
Intelのロゴの付いた黒い袋に入っています。
ボールを入れる袋みたいです。
出てきました!思っていたより大きいです!飾りたくなります😊
中を覗くとIntel Core i9 9900KSのパッケージが見えます。
Intel Core i9 9900KSのパッケージ。
ASUSのマザーボード Prime Z390-AへCPUの取り付け。
マザーボードへ各パーツを取り付けていきます。
CPUを取り付けるためにCPUソケットのレバーを上げます。
次にCPUソケットのカバーを外します。
CPUをソケットへ乗せます。向きはカバーとCPU左下の角に△のマークが付いているので、△マークの向きを合わせて乗せます。乗せる時は端子を曲げてしまわないようにゆっくり真っ直ぐと乗せます。CPUの上部左右の切り欠きがずれずにしっかりとはまっていればOKです。
CPUがしっかり乗せられていることが確認出来たら、レバーを元に戻してCPUを固定します。
メインメモリーの取り付け。
メインメモリーは、マニュアルに推奨構成が書いてあったのでそのとおりに取り付けました。
推奨メモリー構成
- 1枚の場合はDIMM_A2
- 2枚の場合はDIMM_A2とDIMM_B2
- 4枚の場合は全ソケットに
2枚をDIMM_A1とDIMM_A2に挿すと、容量は挿した分だけ認識されますが、動作がシングルチャンネルになります。1枚挿しの場合もシングルチャンネル動作です。
CPUクーラー 虎徹 Kotetsu Mark II の取り付け。
CPUクーラーを取り付ける前に、CPUの表面に熱伝導グリスを塗ります。CPUクーラーを乗せたときに、エア噛みが起こらず密着するように、ヘラで均等に薄っすらまんべんなく塗り伸ばします。ここでグリスを盛りすぎないように注意が必要です。盛りすぎるとグリスがソケットの端子へ流れ込んで故障してしまいます。
虎徹 Kotetsu Mark IIを取り付ける時は、マニュアルをよく見て向きに注意が必要です。マニュアルを見ずに逆向きに取り付けてファンをメモリーソケット側に取り付けられなくなってやり直ししました。
虎徹 Kotetsu Mark IIに付属のファンを取り付け完了した状態です。
ファンの取り付けもなかなか苦労しました。金具で引っ掛けるようになっているのですが、けっこう固いです。先にファンに金具を付けてから、ググっと金具引っ張ってヒートシンクに引っ掛けます。けっこう力がいりました。
横から見るとこんな感じです。余ったファンのケーブルを金具の内側に収納できました。
M.2ソケットのSSDの取り付け。
次に、M.2ソケットのSSDを取り付けます。
SSDをソケットに差し込んで、ネジ止めします。ネジとスペーサーはマザーボードに付属していました。
SSDを固定したら、マザーボードにもともと付いていたヒートシンクを取り付けます。
PCケースの準備とCorsairの電源ユニットCX450Mの紹介。
次に、PCケースの準備をしていきます。最近のPCケースは下のほうが箱状になっていて、電源ユニットとケーブル類やHDDを収納できるようになっています。
PCケースに電源ユニットを取り付けます。今回はグラフィックカードを取り付けないので、オーバークロックをしても450Wで十分です。
箱を開けると電源ユニットと着脱出来るケーブル類が入っています。コンパクトです。
電源ユニットを箱から出した状態。
電源ユニットを取り付けたら、次は先に用意していたマザーボードをPCケースに取り付けます。
マザーボードをPCケースへ取り付けたら配線をつないでいきます。
最近のPCケースはレイアウトが良くできているので、配線がほとんど目立たないようにスッキリと出来るようになっています。
PCケースの反対側のカバーを付けました。
電源を入れるとマザーボードのLEDが光って、虹色に変色します。
ASUS Prime Z390-Aは、ゲーミングマザーボードではないので、光物はおとなしめなほうです。UEFIで動作時、休止時それぞれ点灯のオン・オフ設定が可能です。
起動画面。
Intel Core i9 9900KSのCPUと16GBのメモリーも正しく認識されています。
Windowsのインストールのところは割愛しますが、ASUSの独自ユーティリティソフト、「AI Suite 3」で「5-Way Optimization」を実行した画面です。 「AI Suite 3」 とは、 ASUSの独自のTPU・EPUチップで自動的に最適なオーバークロックを行い、システム全体の電力効率を向上させるチューニングを行ってくれるユーティリティです。
CPU最大電力が159Wになっています。さすが8コアです。スペック値では127Wなので、オーバークロックによって30W+ほど上がっているようです。