PCにTPMモジュールを後付けしてWindows 11へアップグレード

はじめに

2021年10月から、Windows 11への無償アップグレードが段階的に開始されました。
しかし、手持ちのPCのうち1台だけアップグレード要件を満たしていないことが判明しました。

Windows 11では**TPM 2.0(Trusted Platform Module)**が必須です。
整合性チェックを行ったところ、「TPM 2.0が有効になっている必要があります」と表示されました。

TPMとは

TPMとは Trusted Platform Module(トラステッド・プラットフォーム・モジュール) の略で、
直訳すると「信頼できる基盤環境の部品」。

ウィキペディアによると、TPMはさまざまなセキュリティ機能を持つ半導体部品だそうです。

参考:Wikipedia – Trusted Platform Module

TPMは後付けできる

ASUSのマザーボードの例ですが、ボード上にTPMモジュールを取り付けるための専用コネクターが付いています。

マザーボードのTPM端子
マザーボードのTPM端子(「TPM」と印字あり)

そこで、手持ちのPCに合うTPMモジュールをAmazonで購入しました。

価格は5,000円前後のものが多かったですが、中国発送で千円台の安価なモジュールもあり、そちらを選択しました。
※マザーボードのメーカー・型番によって端子形状が異なるため、購入時は必ず対応を確認してください。

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TPMモジュール
届いた物がこちらです。

TPMモジュール取り付け

マザーボードにセットしたTPMモジュール
届いたTPMモジュールをマザーボードのコネクターにセットします。
LEDが点灯するTPMモジュール
電源を入れると、基板上のLEDが点灯しました。

デバイスマネージャーでTPMモジュールを確認

デバイスマネージャーでTPM有効化を確認。

Windowsを起動してデバイスマネージャーで確認すると、TPM 2.0が認識されていました。

再度、整合性チェックを行うと、Windows 11の要件を満たしたPCになりました。

TPM2.0が有効

Windows 11へのアップグレード準備完了

数日後、Windows Update画面を開くと「Windows 11のアップグレードの準備ができました」との表示が出るようになり、無事にアップグレード可能な状態になりました。

Windows 11のアップグレードの準備が出来ました

💡 ポイントまとめ

  • Windows 11にはTPM 2.0が必須
  • TPMモジュールは後付け可能(マザーボードに対応コネクター必須)
  • デバイスマネージャーで有効化を確認
  • 整合性チェックでWindows 11対応PCに

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ASUS → 「TPM-M R2.0」

GIGABYTE → 「GC-TPM2.0 SPI」

MSI → 「MS-4462 TPM2.0」

ASRock → 「TPM2-S」