タミヤTB-04とヨコモYD-2のスパーギヤとピニオンギヤを変えてみて分かったこと。

先日組み立てたタミヤのTRF420を走らせてみたのですが、とても静かでアクセルワークもステアリングも細かい操作まで繊細に反応してくれると感じたのが最初の印象でした。

初めて体験したベルトドライブ式でしたが、ベルトドライブは駆動音が静かであることは元々言われていて、もう一つ気がついたのが、TRF420に標準で付いているピニオンギヤとスパーギヤの歯が小さくてきめ細かくなっていたところです。

この歯の小さいギヤが、繊細なフィーリングに寄与していることは間違いない気がします。

所有しているTB-04やYD-2もこのタイプギヤに替えられないか。そして替えることができたら静かになってフィーリングも変わるのか気になったので、ギヤについて調べることにしました。

タミヤのラジコンカーは、「モジュール」と呼ばれるギヤを採用。

TRF420に採用されている歯の小さいギヤは「04モジュール」と呼ばれるもので、TB-04に標準で採用されているギヤは、「06モジュール」と呼ばれるものでした。

他にも、バギーのDF-03では「05モジュール」が使用されています。

歯と歯の間が0.4mmが「04モジュール」ということなので、数字が小さいほど歯が小さくなります。

タミヤ製のラジコンカーは、このようにモジュールと呼ばれるギヤを採用しているのですが、もう一つ「48ピッチ」、「64ピッチ」と呼ばれるギヤもあります。

「48ピッチ」は「06モジュール」に似ていて歯が大きく、「64ピッチ」は「04モジュール」に似ていて歯が小さいのですが、微妙に大きさが違うので、お互いは噛み合いません。

どちらかというと「48ピッチ」「64ピッチ」と呼ばれるギヤのほうが世界的に採用されています。

ちなみにヨコモのYD-2は、「48ピッチ」のギヤが採用されていました。

「48ピッチ」「64ピッチ」と呼ばれるギヤは、世界で採用されていることもあって入手がしやすく、1T刻みで売られているので、ギヤ比選択の自由度が高いです。逆に「05モジュール」というのはマイナーなのか入手が困難のようです。

タミヤのTB-04を、06モジュールから64ピッチのギヤへ換装。

今回、TB-04に64ピッチのギヤを付けることが可能であることが確認出来たので換装してみました。

左が今回用意した64ピッチのギヤで、右が元々付いていた06モジュール。

写真はスパーギヤ96T。ピニオンギヤ33Tですが、ギヤの径の合計が小さくてモーターがギリギリ後方に寄ってしまっていたので、最終的にはスパーギヤを100T。ピニオンギヤを35Tにして、ギヤ比はTRF420やTB-04の元々に近い7.14にしました。

計算式は、100T÷35T×2.5(二次減速比)=7.14(ギヤ比)です。

二次減速比はシャーシーによって変わります。それぞれのシャーシーの説明書に書かれていました。

  • タミヤ TB-04 2.5
  • タミヤ TRF420 1.85
  • ヨコモ YD-2 2.6

バックラッシュと呼ばれるピニオンギヤとスパーギヤのクリアランスの調整が、歯の大きいギヤに比べてシビアになりますがセッティングが出ると、とても静かになりました!

走りのほうは、アクセルワークの反応の細かさが少し増した気がしますが、TRF420級とまではいかないです。TB-04は駆動の部分がTRF420に比べて複雑なので、そこでどうしてもガバガバが出てしまっているように思います。

ヨコモYD-2を48ピッチから64ピッチのギヤへ換装。

次に、ヨコモのドリフトカー、YD-2も歯の小さいギヤに替えてみます。

YD-2は、説明書にも64ピッチのギヤ比の表があるので、書かれている歯数から選べば問題なく取り付けられます。

左が64ピッチで、右が元々付属していた48ピッチ。

購入したスパーギヤが偶然にもノーマルと同じで、AXON製の物を採用されていたことが分かりました。デザインも同じギヤでした。

スパーギヤを114T、ピニオンギヤを27Tにして、ノーマルと同じ11くらいの10.98のギヤ比になるように選びました。

走らせて見たところ、変化はあまり感じられませんでした。

ドリフトカーは高回転なためか、静かにはなりませんでした。動作音がきめ細かい音に変わりました。

ギヤ比を上げれば落ち着くかと思い、極端にピニオンギヤを40Tにしてギヤ比を7.41にしてみました。

ギヤ比を極端に上げると音は落ち着いた感じになりましたが、曲がる時に外側へ投げ出される感じになりました。

スパーギヤを114T、ピニオンギヤを33Tで、ギヤ比を9くらいの8.98にしてみると丁度良い感じになりました。

まとめ。

  • ラジコンカーのスパーギヤ、ピニオンギヤには、モジュールやピッチという規格がある。
  • ピッチのほうがラインアップが多くギヤ比を自由に選びやすい。
  • モジュール、ピッチそれぞれに大きい歯、小さい歯がある。
  • ツーリングカーは小さい歯にすると静かになって、アクセルワークもきめ細かくなることが感じられた。
  • ドリフトカーは歯を小さくしても静かにならない。音は変わる。フィーリングの変化は感じにくい。
  • 小さい歯の方がバックラッシュ、クリアランスの調整がシビア。

以上がラジコンカーのスパーギヤについて分かったことです。

レースに出たりする場合は規定に従ってギヤを選ばないといけませんが、遊びのラジコンカーなら自由に好きなギヤを選んで遊ぶのも一つの楽しみです。